「北海道らしい食文化」の創造を目指して

こんにちは。ワインクラスター北海道 代表の阿部です。奥尻島で行われた「ワイン海中貯蔵実証実験」について、取材をいただいた北海道新聞に記事が掲載されました!

文中にあるように、たったの半年でかなりの熟成感とまろやかさが生じており、私自身も大変驚きました。事前に水温や気温、ワインのテクニカルデータもみて仮説を立ててテイスティングに挑みましたが、やはり「熟成の促進と安定」というサイクルがワインに影響を与えていました。

もっともっと深いところにあれば水温が低く、ワインの熟成はむしろ遅くなると考えられますが、水深3メートルほどのところでは海水温の変化があり、しかも陸上施設では設定することが難しいような半年サイクルでの緩慢な温度変化と空気から離されて真っ暗な熟成環境がありました。

そうした意味でも本実験は非常に面白く、今後は熟成期間や水深の違いによる差も確かめてみたいものです。さらにワインツーリズムやイベントなどとの親和性、発展性のある取り組みであり、付加価値の高め方や外貨の獲得などにも大きな期待が持てますね!

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ワインクラスター北海道では、2013年からワインの熟成について独自の研究や北海道開発局の豊平峡ダム貯蔵などに協力をしていますが、今回の海中貯蔵実証実験でまたひとつ有意義な経験と勉強をさせていただくことができました。

記事の参考資料として海水温データと私の当日のコメントの一部もアップしますので、ぜひご覧ください!

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